1. 雪明り (1967年頃執筆)

雪明り  兄の敬一の後に続いて、乙吉が凍てついたプラット・フォームに降り立った時、頬っぺたが切れるような寒さを感じた。ストーブの腹が赤くなるほど加熱されていた車中と、この星空の下の夜気とが、あまりにも違っていたのだ。 駅 … 続きを読む 1. 雪明り (1967年頃執筆)