
母の容体の変化に翻弄されながら、父の一周忌が過ぎ、クリスマスを迎えました。いただいたお便りやお品物に対する感謝のお礼もまだできておらず、ひたすら心苦しく、お詫び申し上げます。今、つかの間の平穏の間隙を縫って、どうしてもこの写真を投稿したくなりました。8年前、東日本大震災が起きて9か月後に迎えたクリスマスの夜です。青森に「避難」していた私たち3人は、両親と再び共に暮らそうと、「避難」を切り上げ、二日間かけ車で移動し、クリスマスイブに南相馬に戻ってきました。そして7年後、婚姻届けを出してちょうど50年のその日に帰天した父の家族葬を、クリスマスイブに病床の母の横で営みました。母は今、何度も危機を乗り越え、頑張っています。
1年が過ぎました。心の中のぽっかりと空いた呑空庵主への思いを、こうしてご家族の皆様と共有できる幸いに感謝します。2か月ほど咳が止まらない私に、はげあんドクターが「一度診てみましょう」とお声掛けいただき、初めてはげあん診療所を訪ねました。診察いただいたのち、「一年がたちますねぇ、ターちゃんがいなくなって…」「寂しいです…」「愛ちゃん、教皇に会いに行ったんですねぇ。たまに見るんですよ、パソコンで」「そうでしたか、孝先生にそっくりですね、愛ちゃんのあの瞳」「そうですねぇ。おじいちゃんに似たんでしょうかね。愛ちゃんの父親もよくやっている。本当にお父さんと同じように一生懸命、おかあさんのことをお世話している』
そんな会話を診察室で…。
2011年のクリスマス。最高の家族団らんだったのですね。
いい写真を見せていただきました。
私たちにとっても今、素敵なクリスマスプレゼントです。
守口