
ウナムーノの思想をその精神的支柱にされるなど父と魂の同質性を共有し、また父の生き方に深いご理解とご支持をいただき、最晩年を滋味あるものにしてくださった明大名誉教授の立野正裕先生と、著述家として活躍される実業家で戸嶋靖昌記念館館長の執行草舟氏の御高著がこの度上梓され、御両名より別便にて本を恵贈いただきました。本ブログを閲覧される皆様にもぜひ下記の版元情報をご参照の上、本をお手に取っていただければと思います。
『紀行 いまだかえらず』
立野 正裕 著
四六判 / 216ページ
定価: 3,000円 + 税
彩流社【内容紹介】
旅の途上にて出合う「碑」こそは、表現されるべき
短く堅固な「散文」にふさわしい形式と思われた。スペイン巡礼路にサン・ロケ峠がある。
ひとりの巡礼がうしろ姿を見せて歩いている。ブロンズ像だ。
強い日差しを浴び、吹き上がる強い風に耐えて歩いている。
長旅にかなり疲れた様子だが、歩みを止めない。
依然として歩き続ける巡礼と著者がどういう「言葉」を交わしたか。
それを本書は明らかにしようとする。
『紀行 いまだかえらず』(立野正裕 著)
『脱人間論』
執行 草舟 著
四六判 / 530ページ
定価: 2,300円 + 税
講談社
【内容紹介】
目前に迫った人類危機(気候変動、AI進出、ウイルス禍)を乗り越えるには「現人間」を脱する以外にない。それを果たす生き方とは?
・第一章 人間の出発 人間とは何か/人間を忘れた「人間」/認識がすべての始まり/神とは何か/愛は苦難を伴う/文明の本質 etc.
・第二章 人間の証明 大衆は審判者か/魂の宿るもの/肉体は器/差別が文明を創った/愚かさは強い/逆説に生きる etc.
・第三章 人間の本源 不可能なものが欲しい/狂気と人間/青春の苦悩はもはやない/反幸福のすすめ/過酷さと優しさの均衡 etc.
・第四章 人間の歴史 神の模倣/性と暴力/悪徳の始まり/無駄が人間なのだ/畏れは知識のはじめ/肉体を拒絶する何ものか etc.
・第五章 人間の超克 魂と肉体の興亡/生は未完の死/逆さまに生まれた人間/愛は所有しない/「負い目」と発展 etc.
・第六章 人間の面目 面目とは何か/レデー・メードの死/不平等に敬意を/武士道とキリスト教の融合/宗教の終わりetc.
・第七章 人間の未来 名前を持つこと/全員一致の嘘/正気という無気力/人間は地球の黴/人間は何かに宿る etc.
・第八章 人間の終焉 人間という傲慢さ/AIの告げること/善とは何か/ただ独りで生き、ただ独りで死ぬ/絶点を想え etc.
『脱人間論』(執行草舟 著)
そのまま思い出のような午後