震災後、父を側面から支えてくださった父の最後の教え子で、現在、福島県の公立学校教諭をされている辻明典氏のご共著がこのたび上梓されました。生前、父に出版をお約束され、父も楽しみにしていたと、発行前日に拙宅にお見えになり、ご本を恵贈いただいた時、お聞きしました。ぜひお手に取っていただければと思います。
内容紹介
人が学び成長する場をひらく、哲学対話――。判断がつかないこと、悩んでいること、そしてそれに対処する術を知らないことを認めることから始め、それに向き合いつつ考え続けること、考えるための対話の場を開き続けること、それが臨床哲学です――
哲学対話は、未知の状況に対応できる力を身に着けるための「主体的・対話的で深い学び」を実現する。問いをめぐって自由に発言し、よく聴きあいながら共に考えていく経験こそ、すべての学びにつながる主体的・対話的な「構え」をつくる。日本各地の学校、専門職教育、社会教育、企業研修、地域づくりの場で実践されてきた記録とともにその意味と方法を考え直し、哲学対話の未来を構想する。