コスキン・エン・ハポン

 国内最大のフォルクローレ・フェスティバル「コスキン・エン・ハポン」も今年で42回目を迎える。コスキンとは、アルゼンチン北西部コルドバ州の北に位置する避暑地で、南半球の夏に当たる1月下旬、約10日間にわたって、中南米の国民音楽祭が行われるが、川俣町のコスキン祭は、この音楽祭にあやかって名付けられたもの。

 フォルクローレをお好きな方以外はほとんど知らない地方の祭りだが、フォルクローレのファンにとって川俣はまさに聖地なのだ。私も何回か、もちろん震災前のことだが、美子を連れて若い人たちと一緒に祭り見物に出かけたものだ。つまり2002年に帰省した時からしばらくの間、主に高校生を中心にバンド(スペイン語ではコンフント)を作ろうとし、本場ボリビアから楽器を購入したりしたことがあるからだ。しかしもうどこかで書いたように、今時の高校生、部活などでやたら忙しく、いつの間にか頓挫してしまった。

 その時、スペイン語教室もそうだったが、若い人より壮年の人たちの方がはるかに好奇心旺盛で熱心であることに気づいた。そうこうしているうちにあの忌まわしい大震災・原発事故。一時はすっかり再開を諦めていたが、何人かの熱心な同志が現れた。もちろん私は楽器は扱えないが、使ってもらえるなら喜んでお貸ししますと、チャランゴ、サンポーニャ、ボンボなどを提供した。今は四人ほどらしいが、昨年は伊達で演奏会をしたり、ずっと練習を続けてきたようだ。

 ところが一昨日、その主力メンバーである辻君のお父さんから電話があり、今年念願だったコスキン祭に出場が決まったという朗報が舞い込んだ。今朝はケーナの名手・大谷信子さんからも以下のようなメールが届いた。

「先生のまえでいつか辻さんと演奏できたら~~などと何時も思っています。 近いうち、 演奏の様子を録画して辻さんとお伺いしたいと思います。今から辻さん達と最終練習です。
 演奏曲は Fiesta Urbana(都会の祭り)と Volverás Compañero(友よ、戻ってこい)の二曲。」

 残念ながら私は川俣に出かけることはできないが、もしも興味のある人がいたらぜひこの祭りにでかけてみません?
 念のため日程など公式ホームページから写します。

コスキン・エン・ハポン
期 日 第1日目 10月 8日(土) 14:00~ 24:00
    第2日目 10月 9日(日) 10:00~ 24:00
    第3日目 10月10日(月) 10:00~ 15:00
会 場 福島県川俣町 川俣町中央公民館ホール
主 催 ノルテ・ハポン
共 催 川俣町教育委員会・ケーナの響くまちづくり実行委員会
協力 関東学生フォルクローレ交流会、茨城放送、川俣美術、アミーゴ・デ・川俣後援
   会、川俣町女性団体連絡協議会
後 援 福島県、その他 
協 賛 川俣郵便局、雑誌「ラティーナ」

 そうだ大事なことを忘れてました。彼らが出場するのは9日(日曜)、そしてコンフント名はチャスカ(ペルーの原住民のケチュア語で、空の星を意味する)です。くわしくはコスキン・エン・ハポン 開催事務局 TEL 024-566-5050
   info@cosquin.jp まで。

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佐々木 孝

佐々木 孝 について

佐々木孝(ささき・たかし) 1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。1962年同学科卒業。5年間の修練生活の後、1967年イエズス会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授、1982年教授となる。1984年常葉学園大学でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、東京外国語大学、駒沢大学、法政大学、早稲田大学などでも非常勤講師を務める。2002年定年を前に退職、病身の妻を伴って父祖の地・相馬(福島県南相馬市)に転居。以後16年にわたり「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」と題したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。2018年12月20日、小細胞肺がんのため宮城県立がんセンターにて死去(享年79)。
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