日めくりウェブ人間学

午後になってようやく『モノディアロゴス』の二回目の校正を終えた。風邪のためあまり頭の回転がよくないままの校正だから、はなはだ心もとない。昨日の「日録」にも、「期待にたがわず」が「期待にそぐわず」と完全に逆の意味になっていたところがあった(訂正済み)。もっともこれは、体調からくる間違いなのか、それとも老化からくる思い違いなのか、微妙なところではあるが。
 今回の校正でいちばん迷ったのは、どこまで実名を出すか出さないかに関してであった。たとえば土地の名前、人の名前。特に隠す必要もないなら、変に思わせぶりに伏せるより、実名を出した方がすっきりする箇所がいくつもあった。また他人に関する批判であっても、その人が公的な立場にある場合(有名人である場合も含めて)、やはり実名を出した方がいい場合が何箇所もあった。要は、自らを匿名にする場合も、相手を仮名にする場合も、初めから逃げ腰であるのはみっともないし、卑怯であるということであろう。つまり自分の言葉に責任を持たないで物を言うな*、ということであろう。
 さて副題を何としようか、宣伝文句(惹句)をどうしようか、という難題が残っているのですが、どなたかヒントいただけませんか。
 「日めくりウェブ人間学」とか何とか……
 他人のことだったら気の利いた言葉が思い浮かぶのだが、自分のことだとどうもうまくいきません。どなたか本当に助けてください。
 もっとも校正をふくめて、最終的には行路社の楠本さんにすべておまかせできるという安心感がありますが(あれっ、先ほどは助けて、と言ったのでは?)…
 私なりに努力しないと…


*文中の太赤字の箇所の処理は、息子・佐々木淳がやったことである。

佐々木 孝 について

日本のスペイン思想研究者。1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。6年間の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」と題したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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