ある追悼記事

朝日新聞論説委員のH記者のご執筆で、父の死を初めて新聞紙上で公表することでお進めいただいていた矢先、T新聞(C新聞)から追悼記事(2019年1月10付)が出たのには非常に驚いた。東京の父の知人が知らせてくれ、読んだが、しかし故郷で半ば冷笑・無視され続けながら、つましくひたむきに生きた父が、何か超然とした異端者や反逆者だったかのように思わせる「佐々木孝が死んだ」という呼び捨ての表現が堪え、今まで取り上げなかった(筆名の人物は何者か新聞社に詰問したが相手にされなかった。まるで従軍慰安婦問題や徴用工問題の国の見解や世間一般の受け止めのような不誠実な対応だった。これでリベラルを気取っているわけである)。しかし、これからも孤高の思索者として心ある人々の記憶にだけとどめてもらうためには意味のある記事だろうと考え直した。“故郷では敬われない” というのは、真理に生きる者にとっては最高の誉れであり、勝利の証だ。

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