午後四時の「スーパーひたち」で千葉の姉が帰っていった。いつものとおりの儀式で、二人してプラットホームで見送る。おそらくは年内に、持ち家のあるいわきに戻ってきそうだ。今まで考えてもいなかったことらしい。義兄の手術など、大きな変化があったこともこの決断に影響しているのだろう。幸い、義兄の術後の経過が良好で、以前の体力に戻るのも時間の問題らしい。姉夫婦がいわきに戻ってくることで大喜びしているのは妻である。身寄りの無い(?)彼女にとって、ほんとうのお姉ちゃんに思えるらしい。いいこと、いいこと。
さて、「モノディアロゴス」を書かなくてもいいという新しい事態にまだとまどっている。しかしスペイン思想研究やら、カストロ翻訳原稿の整理など、いやいや『人間学紀要』最終号の編集が残っていた、やらなければならないことが手付かずのままここまできてしまった。やはり「モノディアロゴス」が無意識裡にいろいろ制約してきたのだろう。さあ、元気を出して、一つひとつ片付けていこう。

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佐々木 孝 について

佐々木孝(ささき・たかし) 1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。1962年同学科卒業。5年間の修練生活の後、1967年イエズス会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授、1982年教授となる。1984年常葉学園大学でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、東京外国語大学、駒沢大学、法政大学、早稲田大学などでも非常勤講師を務める。2002年定年を前に退職、病身の妻を伴って父祖の地・相馬(福島県南相馬市)に転居。以後16年にわたり「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」と題したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。2018年12月20日、小細胞肺がんのため宮城県立がんセンターにて死去(享年79)。
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