今日もあまり天気が良くないが、天気の回復を待っていたら何も出来ないので、昼前、娘を乗せて三人で、先日お蕎麦が美味しかった六号線沿いの「十割そば」に行く。裏手には掘割が見え、明るい店内も従業員も感じがいい。美子と娘は穴子丼とざる蕎麦のセット、私はざる蕎麦セット(おいなりさんが三つつく)。ところが穴子が大きくてうまいと娘が大興奮。感極まってここの勘定はまかせろ、というので気が変わらないうちに礼を言う。とにかくこの娘、まるでオヤジみたいなところがあり、東京の勤め先でも重宝がられているようだ。
その後、すぐ前にある百尺観音に挨拶しないわけにもいくまい。今日は他に誰も見物人なし。ついで同じく六号線沿いにある「道の駅」に寄る。つまり鉄道の駅ではなく道の駅…なんだ同じことか。ともかくその町々の特産品などを販売している休憩所みたいなところ。
六号線を戻るのはつまらないので、先日同様、海岸寄りにほぼ平行して走っている道を戻る。そして今日はぜひ寄ろうと思っていた「桜井古墳」を探す。途中コンビニに止まっていた清掃車のおじさんに道を聞くと、実に嬉しそうに、かつ丁寧に教えてくれる。車に乗ろうとしたら、また別のおじさんが追いかけてきて、さらに丁寧に繰り返し教えてくれる。町の正式の職員ではなく、おそらくシルバーなんとかという高齢者の臨時の仕事と思うが、偉いなあ、と感心する。歳をとってからの仕事としてはちょっときついが、でも楽しそうに働いている。
さて訪れた古墳公園は掃除も行き届いていて、これなら今度弁当持参で半日遊べるところである。5世紀前半のもので、全長72メートル、東北第二の規模の古墳とか。この町には他にも装飾横穴古墳とか、武家屋敷とか、国の重要文化財などがあるらしく、少しずつ楽しみに訪ねてみよう。
キーワード検索
モノディアロゴス全投稿アーカイブ
-
最近の投稿
- 無事でおります 2021年1月16日
- 【お詫び】 2020年12月24日
- この日は実質父の最後の日 2020年12月18日
- いのちの初夜 2020年12月14日
- 母は喜寿を迎えました 2020年12月9日
- 新著のご紹介 2020年10月31日
- Fractura: Andrés Neuman 2020年10月29日
- 島尾敏雄との距離(『青銅時代』島尾敏雄追悼)(1987年11月) 2020年10月20日
- フアン・ルイス・ビベス 2020年10月18日
- スペイン語版佐々木孝作品集『平和菌の歌』(未完) 原本から「あとがきに代えて」 2020年10月14日
- 宇野重規先生に感謝 2020年9月29日
- 浜田陽太郎さん (朝日新聞編集委員) の御高著刊行のご案内 2020年9月24日
- 【再録】渡辺一夫と大江健三郎(2015年7月4日) 2020年9月15日
- 村上陽一郎先生 2020年8月28日
- 南相馬の若き友人から 2020年8月21日
- 朝日新聞掲載記事(東京本社版2020年6月3日付夕刊2面) 2020年6月4日
- La última carta 2020年5月23日
- 岩波文庫・オルテガ『大衆の反逆』新訳・完全版 2020年3月12日
- 一周忌が過ぎて 2020年1月9日
- ¡Feliz Navidad! 2019年12月25日
- 教皇フランシスコと東日本大震災被災者との集いに参加 2019年11月27日
- 松本昌次さん 2019年10月24日
- 最後の大晦日 2019年9月28日
- 80歳の誕生日 2019年8月31日
- 常葉大学の皆様に深甚なる感謝 2019年8月11日
- 【再掲】焼き場に立つ少年(2017年8月9日) 2019年8月9日
- 生の理法に立ち返れ(2002年) 2019年7月14日
- 今日で半年 2019年6月20日
- ある教え子の方より 2019年5月26日
- 私の薦めるこの一冊(2001年) 2019年5月15日
- 前回投稿(「もっと自由に!」)を受けて 2019年5月12日
- もっと自由に! 2019年5月11日
- 静岡時代 2019年5月9日
- 【再掲】緊急のお知らせ(2017年11月2日投稿) 2019年5月6日
- 立野先生からの私信 2019年4月6日
- 鄭周河(チョン・ジュハ)さん写真展ブログ「奪われた野にも春は来るか」に追悼記事 2019年3月30日
- 3回目の月命日 2019年3月20日
- 柳美里さんからのお便り 2019年2月13日
- かつて父が語っていた言葉 2019年2月1日
- 朝日新聞編集委員・浜田陽太郎氏による追悼記事 2019年1月12日
- 【家族よりご報告】 2019年1月11日
- Nochebuena 2018年12月24日
- 明日、入院します 2018年12月16日
- しばしのお暇頂きます 2018年12月14日