自分にとっておそらくいちばん苦しくて怖い死に方は、窒息死だと思うが、今日のようにどんよりと薄暗い大気に閉じ込められていると、この先次第に空気が希薄になっていき、冗談じゃなく本当に息苦しくなってくるのではないか、と恐怖心すら覚える。農作物を世話している人たちにとってはそれどころじゃないだろうが。
 ほんとうにいったいどうなったのだろうか。この町だけのピンポイント気象情報によると、一日中曇りマークなのだが、そんな通常の曇りマークなどではすまされない、息苦しいまでの曇り方である。
 バッパさんは、こんな時でもめげずにセンター通い。ここまでくると感心してしまう。
 そのご褒美じゃないけれど、買い物に出たついでに、ジャストに回って板と少し太目の木材を購入。帰ってきてから、玄関の上がりかまちの段差解消のための台を作ってやった。つまり来客などのために鍵を開けるとき、今のままだと段差がきつくてつんのめる危険があるからである。
 要するに、そんなことでもしないと、本を読む気力もないまま、無為にこの夏を終えてしまうような気がするのである。助けてくれーっ。

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佐々木 孝

佐々木 孝 について

佐々木孝(ささき・たかし) 1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。1962年同学科卒業。5年間の修練生活の後、1967年イエズス会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授、1982年教授となる。1984年常葉学園大学でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、東京外国語大学、駒沢大学、法政大学、早稲田大学などでも非常勤講師を務める。2002年定年を前に退職、病身の妻を伴って父祖の地・相馬(福島県南相馬市)に転居。以後16年にわたり「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」と題したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。2018年12月20日、小細胞肺がんのため宮城県立がんセンターにて死去(享年79)。
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