今年のクリスマスは、この不信心者の夫婦にもロースト・チキンだけはなんと三羽分恵んでくれた。1羽は自分たちが買ったのだが、あとの2羽はもらい物である。食べきれないので、同じ町に住むY君に取りに来てもらった。それが昨日のこと。すると今日の午後、そのY君がお返しとして、相馬名物の凍み餅を油で揚げた美味しいお菓子を持ってきてくれた。知る人ぞ知る隠れた銘菓だ言うのでさっそく賞味させてもらう。なるほどほどよい甘味の、外はぱりぱりしているが中はもちもちした食感の、実に美味しいお菓子である。いや、お菓子ではあるが餅そのものでもあるから、結構腹持ちがいい。もち処木の幡の「凍天」というお菓子である。
 『モノディアロゴス』の第一回目の校正を先ほど終えた。一応読み切りの形で書いたからどこからでも読めるが、しかし初めから連続して読んでいくと、これまた当然のことながら、時間的連続性と同時におのずからなる内容的連続性も感じられて、多様な楽しみ方が出来るのでは。なーんて自分で言ってりゃ世話ないか。

佐々木 孝 について

日本のスペイン思想研究者。1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。6年間の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」と題したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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