三本の黒いカリント

今日は予定通り二階縁側にダブルのカーテン・リールを取り付ける作業。今までのシングルのリールならベニヤ板でもなんとか支えられたが、ダブルだとかなりの重さになるので、リールを取り付けるところに細い板を打ち付けて補強しなければならず、それに意外と暇取った。
 そのために机を一時ずらしたのだが、机とカーテンの間に意外なものを見つけた。黒いカリント状のもの三本である。どう考えてもウンコである。クッキーのものであるはずもない。すると… そうだ、数ヶ月前、猫たちの蚤退治をしようと彼らを部屋に閉じ込めた時のことだ。ココアが異様な声を出して逃げ回ったことがあった。カーテンに跳び移ったりして出口を見つけようと必死だったが、そのときのセツナぐそに違いない。
 可哀想なことをしたが、それにしてもこんなに可愛がっているのに、彼らはいまだに外猫のつもりらしい。今は食事時以外はおおむね外で暮らしている。寒くなってきたら家の中に入ってくるだろうが、そのときはまた蚤の問題が残っている。家猫になっておとなしく蚤退治をさせてくれるのはいったいいつになるのだろう。

佐々木 孝 について

日本のスペイン思想研究者。1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。6年間の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」と題したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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