中勘助の随筆集の中にある『猫の親子』を読んでいたら、「雉子ぶちのはいっためずらしく手のこんだ三毛」という表現があったり、別の箇所では単に「雉子」とだけある。猫の毛色の呼び方に「烏猫」というのがあるのを数年前妻から聞いて知っていたが、雉子猫というのは初めてである。雉子の羽の色を思い浮かべてみるが、猫の場合にどんな色になるのかちょっと想像がつかない。確か雉子は七色近い複雑な色彩のはずだが。
ところで家のココアは、今朝方見てみると鼻のあたりに血が滲んでいる。新しい傷からというより、先に出来た傷口を掻いたりして出血したのだろう。でも元気そうなので心配しないことにする。それにしても中勘助のところに二代にわたって訪れた猫たちの甘え方がなんとも羨ましい。ココアたちもいつかああなればいいのに。でも今年の春先にココアが何度も膝に這い上がって甘えていたこともあったっけ。根気強く待つことにしよう。
ところで今日も台風のせいか小雨のぱらつく寒い一日になりそうだ。晴れるのは明日の夕方かららしい。
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