夜、本当にもう久しぶりにスペイン語の本を読む。ゴメス・オルティグエラの『行間のルイス・ビーベス』という本である。読解力は退化していないと思う。しかしなんとゆっくりと字を追っていることか。ということは読解力が低下したということか。心してリハビリに努めないと、そのうち本当に頭がついていけなくなってしまうかも知れない。
 階下をもう少し整理して、日に何時間は研究室に入るような気持ちで机に向かい、読書や調べものをしなければ、と思う。先輩のI氏は今年から非常勤講師も辞めて、毎日下町の研究室と称する別マンションの部屋に通って、ここ数年来追い求めてきた研究テーマの成果をまとめておられる。おまけに彼は持病の再発を防ぐための薬を飲みながらの精進なのだから、一応は健康な身でありながらの私のテイタラクは恥ずかしいことなのだ。
 それにしてもギックリ腰は悔しい限りである。でもようやく痛みは退いてきたようだ。午後はスーパーに車で行き、妻をボディガードに仕立てて、店内用のカートをゆっくり押しながら買い物をした。お米が切れていたので、少し割高だが「ひとめぼれ」の新米10キロを買った。夕食で焼いた秋刀魚と一緒に食べたが、実に美味しかった。せっかく米どころに住んでいるのだから、ごはんくらいはケチらないで美味しいものを食べよう。

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佐々木 孝 について

佐々木孝(ささき・たかし) 1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。1962年同学科卒業。5年間の修練生活の後、1967年イエズス会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授、1982年教授となる。1984年常葉学園大学でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、東京外国語大学、駒沢大学、法政大学、早稲田大学などでも非常勤講師を務める。2002年定年を前に退職、病身の妻を伴って父祖の地・相馬(福島県南相馬市)に転居。以後16年にわたり「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」と題したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。2018年12月20日、小細胞肺がんのため宮城県立がんセンターにて死去(享年79)。
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