猫たちの部屋
ミルクとココア
八王子から連れてきたミルクとココアの姉弟。いつもカフェ・オ・レみたいに連れ添っています。なりはちいさいですが、やはりお姉ちゃんの方が威張っています。それぞれ不妊と去勢手術を受けているのですが、あゝこの子たちに子供がいればな、と思うこともあります(05/2/2記)
ミルクが天に召されました(2006/11/26)
午前十一時きっかり、ミルクが死んだ。その少し前、長野の穎美ちゃんから電話をもらい、ミルクは少しずつ良くなってきたよ、と話したばかりだった。相変わらず何も飲まず食べずの状態からなんとか抜け出そうと、昨夕、K獣医から目薬をもらい(風邪のためかほとんど眼を開けなかったので)、次いで六号線沿いのペットショップで栄養剤を買い(獣医のところでは切らしていたので)、何度かスポイドで口から流し込むなどした結果、今朝は心なしか呼吸もしっかりするように見え、これで少しずつ快方に向かうと信じていた矢先だったのである。残念でたまらない。
二〇〇〇年六月初旬の生まれ(のはず。当時は野良の子だったから、正確な日付は分からない)だから六歳五ヵ月の短い生涯だった。野良の「おかあちゃん」から生まれた子供たちの中で、もしかして(人間の眼から見て)いちばん頭が悪かったかもしれない。でも小さい体ながら気が強かった。体の大きな弟のココアと半分ふざけあっての取っ組み合いでは、最後は体力負けして、もうやめたとばかり戦線離脱がつねだったが、ふだんは姉さんぶりを発揮して、ココアを先導するようなところがあった。
いなくなった猫たち
八王子では一時期十匹の猫たちがいました。うち八匹が親子(おかあちゃんと上の子三匹、クロ、ミケ、シロ、そして下の子四匹、トラ、イチロー、ジロー、グレ)、そして嗚呼、あの懐かしいダリ、さらに我が家の食客ドブ(下の写真が彼です)。それが今では二匹だけ、シロとトラ、新しい名ではミルクとココアだけになってしまいました。
実は八王子からようやく四匹を捕まえて連れてきたのですが、もともと野良の子で外猫でしたから、家の中で暮すことに慣れず、ダリとイチローは引越してきてから一週間くらいに、いずこともなく消えてしまいました。二匹とも元気でこの相馬の地に順応していて欲しいと祈っています。かなりの時間が経っても、街中で似たような猫を見ると急いで追っかけたりしましたが、今ではあきらめました。優しい飼い主さんに出会っていて欲しいと思います。
我が家の箱入り息子
我が家の箱入り息子クッキーをご紹介します。五年ほど前、突然後ろ足が麻痺してしまい、お医者さんにも結局その理由が分からずじまいで今日まできてしまいました。毎日飲むエナカルド錠2.5mg(現在は同成分のレリート錠2.5mg)というお薬のおかげで(さて何の薬でしたか、たぶん心臓の補強?の)、今も元気です。一昨年だったか、少しあぶない時期もありましたが、運動もしないのに、箱の中でたいへん元気に頑張っています。写真は2003年11月28日現在。
クッキーが天に召されました(2005/8/6 PM7:00)
昨日あたりから食欲がなく、前歯も抜け落ち、それにこの猛暑。でも2年前にもちょっと危なかったのに奇跡の回復を遂げたので、涼しくなればまた、と期待もしてました。でも私たち夫婦が夕食を終えて二階の居間に戻ってきたときには既に眠るように安らかに逝ってました。
1992年11月3日生まれでしたから、もう少しで満13歳でしたが、しかしその半分の年月は下半身不随のまま箱の中で暮らしました。でも末期ガンの親友長尾さんに最後の勇気を与えたり、今年の初め※に亡くなった美子の母ウメさんを他のだれよりも喜ばせてくれたり、頭は悪かったかも知れませんが実に立派なワンちゃんでした。私たち夫婦は、君からどれだけ喜びと幸せをもらったことか。
心残りはもう少しで来日するはずの穎美に会わせられなくなったことです(さっき大連から穎美が驚いて電話をくれました)。でもクッキー、君はいつも君を愛する私たちの心の中で生き続けてますよ。ありがとう、クッキー、何万、何千万回ものアリガトウ、を君に捧げます。
※ 2005年1月7日、祖母・三本木ウメ帰天(孫補足)
ドブの悲運
ドブはもう少しのところで私たちと一緒に原町に来るはずであった。つまり引越し前夜、シロとイチローしか捕まえられなかったとき、それならいっそ予定外であったドブを連れていこうか、ということになったのだ。彼なら絶対に逃げないし、思いもかけない大抜擢にひたすら感謝してくれるはずだからである。昨年の夏以来、毎回欠かすことなく食事時に現れた彼は、たしかに汚い猫で動作も緩慢だが、どことなく気品があり、気になる存在であったことは事実である。畏友N(長尾)氏は、彼がわがホームページの中心的登場人物(?)になりそうな予感がするというようなコメントまで寄せて下さった。
だが運命は彼に味方しなかった。本命のダリとトラが捕まったからである。さらに皮肉なことに、こちらに来てからそのうちのダリとイチローが失踪したので、彼は二重の意味で運命に見放された。「運命」などと言うまい、あくまで人間たちの恣意である(2002年4月22日記)