五日前転倒したとき、やはり無意識裡に腰をひねったのだろうか、今ごろになって腰痛が出てきた。ギックリ腰とどう違うか、と聞かれても返事に窮するが、どうも少し違う。ギックリ腰の時は、とつぜん針を刺されたように腰を動かすことが出来ないのだが、今度の腰痛はともかく腰を動かすことは出来るのである。動かすことはできるが、それにはかなりの痛さがともなう。掛け声をかけなければ、椅子から立ち上がることが出来ないし、相当の痛さを覚悟しなければ歩行も困難なのである。
その上、左の頬骨の打撲傷・擦過傷の影響がぐるりと目の周辺に広がってきたのである。つまり濃い紫色の帯が目頭まで到達して、ちょうど負け戦のボクサーの顔みたいになってしまったのだ。だから外出のときには真夏に使った濃いめのサングラスを掛けなければならない。
こんな状態なのに買出しにも行くし、食事の準備もするし、二つの町の文化センターのスペイン語の授業も、頴美への日本語の授業も休まないで頑張っている。自分でも偉いなーと思いながら意地を張っている。たぶん意地でも張らなければ、すべてがたがたと崩れていきそうで怖いのかも知れない。
それにしても寒さが骨身にしみる年だ。雪の被害が出ている地方の人たちには怒られそうだが、いったいいつまで寒さが続くのだろう。マイナス3度くらいで震え上がっているのだから、テレビのニュースで報じられた今年マイナス66度のところなど、想像をはるかに越え、考えるだに身震いが止まらない。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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