予報どおり昨夜から午後四時近くまで雪が降った。といっても会津あたりの大雪と比べるなら正に小雪で、道路に降った雪はすぐ溶けてゆく。今日は浮舟で文学講座がある第二土曜。いつもは旧街道を行くのだが、坂道などあまり車が通らないところは雪が溶けていない可能性もあるので、用心して六号線を行った。
一応用意していった話は一時間ちょっとで終わってしまったので、いつもより少し早目に帰ってきた。途中、グループホーム(これまでは施設などと言ってきたが、たぶん正式にはこう呼ぶんだろう)に寄ったが、今日は駐車場の車に美子を残して一人だけでばっぱさんに会ってきた。おやつに焼きパン(?)が出たらしく、いま少し早く来れば食えたのに、などと言う。このごろは、なかなか頭がはっきりしていて、あまり頓珍漢なことは言わない。しかし自分の飲みかけや食いかけをすすめてくるのには閉口する。親鳥が小鳥に餌をあたえる感覚なのだろう。
夜になって、『モノディアロゴスⅣ』の編集が終わった、昨年九月十四日までのもので305ページになった。しかし収録するには当たらないものがまだ残っている可能性がある。明日(今日)から、今度はプリントアウトしたものをゆっくり読み直してみるつもり。
川口から、先日市民会館で行なわれた孫たちの幼稚園音楽会のDVDが送られてきた。美子にあれが翔太だよ、あれが大貴だよ孫の名を呼んで説明するが、どうも映像の中の孫たちをはっきりは識別できないようだ。視空間失認ということなんだろう。残念だが仕方がない。その分爺さんの方でしっかり見ておくから。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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