以下のものは「麦と兵隊」(昭和13年。作詩・藤田まさと、作曲・大村能章)の替え歌です。メロディーをご存知でない方は、YouTubeで美空ひばりさんなどたくさんの歌手が歌ってますので、どうぞそのメロディーに合わせてお歌い下さい。自分から言うのは変ですが、不覚の涙が出てきます。
1
除染除染とだれもが叫ぶ
除染終われば住みよいか
思いあぐねて振り返りゃ
原発夕陽に照り返る
あゝ無念の浜街道
2
ライトを頼りに夜道を行けば
いとし我がベコ慕い寄る
「すまん、すまん」と撫でてはみるが
いつまた会えるか分からない
涙こらえて 星空仰ぐ
3
今日も晴れ行く相馬の空を
雲雀悲しく鳴いている
遠く見ゆるは国見の山か
山菜取るのはいつの日ぞ
婆さま(ばさま)すまねえあの世で探せ
4
眼(まなぐ)上げれば百尺観音
今日も静かに笑ってる
馬鹿な民草(たみくさ)哀れんで
独り平和を祈ってる
蓮(はす)の清(すが)しさ美しさ
5
行けど進めど道なお険し
業の深さよ惨めさよ
安楽・利便の後のみ追って
袋小路に迷い込む
原発難民どこさ行ぐ
私はこの歌のメロディーは知らないのですが、詩をゆっくりと読んでいくだけで、哀しみがじんわり湧いてきます。涙壺が満杯になってしまいました。
何故何故この国を動かしている人達は、人々の涙に寄り添えないのでしょう…?
哀しみや困難を抱え、抑え、生きている方々を思うと、悔しくて悲しくてたまりません…。
福島に住んでいない自分が、その立場に立ってもいない自分が、あれこれ言うのは適当ではない、と思っているのですが、
でも、何も思わずに生きていったりは…出来ないです。