思わぬ助っ人

朝からどんよりと曇った典型的な冬日。昨日のように雪は降らなかったが、寒さはさらに厳しかった。しかし嬉しいことがなかったわけではない。実は昨夜遅く、下の部屋に生活の拠点を移して以来ずっと気にかかっていたことが一挙に解決したからだ。つまり下のパソコンではワード文書がリッチ形式(ワードパッド)の文書に変わってしまい、たとえば『モノディアロゴスⅥ』の原稿(紙型)が袋とじ印刷の形ではなく、ページ割りもない横書きの文章に変わっていて、校正など実に不便だったのが、下のパソコンにワードソフトをインストールすれば解決しますというある人からの実に明快なご教示で、たちどころに解決したのだ。つまりワードパッドの文章がワード文書に一括変換されたのである。
 ただこちらもそう耄碌したわけでもないのは、インストールに必要なオフィス2000のCDのシリアルナンバーをちゃんとメモしておいたことである。ただこれから先、こうしたデータやら書類など、どれだけ管理していけるか、それこそ予断を許さない厳しい現実が待っている。
 ところでその人には、続いてEメールに関しても蒙を啓いていただいた。つまり二階のパソコンのメールを下のパソコンでも共用できる知恵を授けていただいたのだ。そしてその勢いを駆って、今度は自力で、貞房文庫の蔵書登録、いやそれよりももっと大事な、モノディアロゴスのアップも下のパソコンでできるようになったのだ。もっともその二つのことは、入力に必要なIDとパスワードをようやく思い出せたからではあるが。
 いやいや、こんなつまらぬことを長々と報告したのは、どなたか私のような問題にぶつかった人がいたら、その人に何らかのヒントになれば、との老爺心からである。
 もう一つご報告。ゆうメールに関してEさんの実に詳しく正確なご報告を無駄にはしたくなく、今日の午後、昨日買いそびれた切手を買いに局に行ったとき、「これ昨日のものの続きですから読んでください」と昨日のブログとコメントを窓口に置いてきたことである。郵便局員でさえ知らない、あるいは聞いても忘れている大事な社の方針を見せられて、さぞかしびっくりしたことであろう。ただし握りつぶさずに読んでくれたらの話だが。
 さて長い与太話をした埋め合わせに、今日届いた畏友N氏の『モノディアロゴスⅥ』への見事な解説を別項でご紹介することにしよう。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学など他大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、死去(享年79)
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