昨日は「その間に考えたり読んだり見たりしたことを、そのうちすこしずつ吐露するつもりです」なんて書いたが、さてこのふた月ばかり何をしていたのだろう。具体的にはなにも生産的なことはしなかったのだが、朝から晩までなにやかや忙しかったことだけは事実である。さてその内容だが、…はて、何をしていた?
まずは前々回に書いたように、アマゾンを通じて、ひたすら本を集めていた。といって金額的にはわずか数万円程度だが。初めは児童文学、次いで先日亡くなられた庄野潤三さんや、ずっと前に亡くなられた吉行淳之介さんなど島尾敏雄と親交のあった小説家たちの本(何度かお会いしたことがあるので、つい「さん付け」になる)…それからグレアム・グリーンやA・J・クローニンなど、一時期(大昔)愛読したカトリック系の小説家たちの、まだ読んでない作品群などなど…。
本を発注すること自体は時間を食わないのだが、とりあえずはカートに集めた本を買うべきか買わぬべきか散々悩み、着いたは着いたで、今度は必要とあれば装丁をし直したり、いろんな色の刺繍糸で栞をつくったり、最後に蔵書印を押して文庫に登録する。なんのことはない司書まがいの仕事に意外と時間がとられた(ご苦労さん!)。
それと平行して、いままでビデオに録り溜めてきた映画をDVDに移すこともやった。最近我が家でも地デジ対策(エコポイントをもらって受像機の買い替え)を敢行したので、いままでのビデオはお釈迦にして、これからは新たに高画質の映画を録っていくつもりだったが、なんと!映画はもちろんほとんどの番組はテレビ本体への録画はできるが、それをDVDなどにダビングすることはご法度になっていた!残念!アナログ録画と違ってデジタル録画は繰り返しても画質が劣化しないので、商品価値のあるDVDが素人にもかんたんにできるのだから、ある程度の規制は仕方ないが、でもデジタルになったとたんのこの厳しい規制、なんとかならないのだろうか(もしかして規制緩和の動きはすでに日程に上がっているのかも知れないが、私のところまでは届いてません)。
だから溜め込んでいたビデオが役に立ったわけだ。それにしても録りも録ったり、正確な数は自分でもまだ分らないが、すでにDVDに直したものだけでも、22枚入りのジャケット25冊、するってーと22×25=550、えっ550本!もちろんこの中にはB級サスペンスなどの雑魚も混じっているが、中にはもうこれからはテレビ放映などあるまい、と思われる超レアな(とはいかにもその道に詳しい言い草だが)掘り出し物、劇場未公開の映画などが数本(十数本?)含まれている。思えばテレビ界にも一時期、貴重な映画などの一挙公開というバブル期があったようなのだ。
つまり、前歴があるので軽々にはお約束できないが、ここしばらく、最近手に入れた珍しい本やビデオ映画などについてご紹介するつもりである。まずその第一回目は…すみません、今日はまだそこまでは準備してません。今日の午後三時半の上り普通電車で、無事孫たちが中国から帰ってきました。旅の途中風邪を引いたそうで、心持痩せてはいるが、背は2、3センチ伸びた孫娘は、さすがに初めのうちは元気がありませんでしたが、早めの夕食のときには、またもとのような勢いを取り戻してくれ、イェイイェイはほっと安堵の胸をなでおろすのでした。メデタシメデタシ。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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