昨年11月、大連で息子と結婚した嫁の滞日ビザがこの5月思いがけなく不交付となったので、彼女を元気付け、合わせて撫順近郊の実家のご両親に挨拶するため、夫婦で4泊5日の旅を終え先日帰国したところです。実は私自身、戦前2歳から6歳まで河北省ランペイ(※ここでは文字化けするのでカタカナにしました)にいたことがあり、今回の結婚は33歳の若さで中国の土となった(病死)父の引き合わせと思えてなりません。
そんな意味で、最近の中日関係の悪化に胸を痛めておりましたので、貴誌7月号掲載の「『情』は最良の潤滑油」を、多大の共感を持って読ませていただきました。今回の旅でも、結局私たち夫婦が得た最大の成果は、向こうの方々と誓った永久の友情と相互信頼にほかなりません。
なお今回のごく私的な旅行記を私のホームページに連載しています。興味のある方にご覧いただければ嬉しいです。
貴誌のますますのご活躍とご発展をお祈りしつつ。
2005年7月3日
※上の短文は、『人民中国』10月号の読者欄「窓」に掲載されたものの原稿です。実物はまだ手元に届いていないのですが、今日北京の人民中国雑誌社から採用通知がきました。息子の嫁に読ませたかったので、「続・モノディアロゴス」の場所を借りました。ところでこのところサボっていて申し訳ありません。ご賢察のとおり、嫁の滞在許可証がまだ交付されず、このところ落ち着かない日々を送っていたからです。当事者の二人はもっと苦しいでしょうが、親の私たちも待ちくたびれました。いいかげん交付してもらいたいものです。