自分にとっておそらくいちばん苦しくて怖い死に方は、窒息死だと思うが、今日のようにどんよりと薄暗い大気に閉じ込められていると、この先次第に空気が希薄になっていき、冗談じゃなく本当に息苦しくなってくるのではないか、と恐怖心すら覚える。農作物を世話している人たちにとってはそれどころじゃないだろうが。
ほんとうにいったいどうなったのだろうか。この町だけのピンポイント気象情報によると、一日中曇りマークなのだが、そんな通常の曇りマークなどではすまされない、息苦しいまでの曇り方である。
バッパさんは、こんな時でもめげずにセンター通い。ここまでくると感心してしまう。
そのご褒美じゃないけれど、買い物に出たついでに、ジャストに回って板と少し太目の木材を購入。帰ってきてから、玄関の上がりかまちの段差解消のための台を作ってやった。つまり来客などのために鍵を開けるとき、今のままだと段差がきつくてつんのめる危険があるからである。
要するに、そんなことでもしないと、本を読む気力もないまま、無為にこの夏を終えてしまうような気がするのである。助けてくれーっ。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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