今日も朝から雨。明日もそうらしい。予報では明後日から晴れて来そうだが、信じる気にもならない。たしか前の予報では、今週も晴れのはずだったからだ。
それに恥ずかしい話だが、我が家では、というより旧棟に住む我ら夫婦には、まだ蚤撲滅完了宣言が出せないでいるのだ。バルサン、スプレー殺虫剤、掃除と手を尽くしたが、まだしぶとく残っている。というより卵からかえったらしいピチピチのチビ蚤が通りがかりの足に跳びついてくる。
夫婦とも今までこんなことは経験がなく、この異常気象で蚤の異常発生があったのか、などと思ったりもするが、スーパーなどで見かける素足の女性や子供たちの脚が虫に食われた跡などいっさいないのを見ると、ただただ情けなく口惜しく、蚤に足首を食われたことなどなかったあの幸福な日々が今は懐かしい。
この異常気象と蚤被害のダブルパンチで、疲労困憊している。でも負けるもんかい！
佐々木 孝 について
佐々木 孝（ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日）は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学（現・常葉大学）でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学（現・東京純心大学）教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学など他大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市（現・南相馬市）に転居。以後16年にわたり、富士貞房（ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ）の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス（Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意）」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、死去（享年79）
