今日も一日中、小雨、霧雨が降り続く。やはり恐れていたように、晴れマークがどんどん後退していって、明日は晴れるはずだったのに、はや曇りマークが並んでいる。明日、仙台からS女子大のD君が幼友達を一人連れて日帰りで遊びに来てくれる。半日しか滞在しないので、さてどんな風にもてなそうか。夕食はまたまたパエーリャもどきかな。
 昼前、急に思い立って、衛星放送チューナー内臓のテレビを買いに美子と車で六号線沿いの量販店に行った。もうだいぶ前から、衛星テレビの画面が揺れて、どうにも気色悪かったからだ。しかしその店の店員さんが極めて良心的な人で、いろいろ相談に乗ってくれ、結局は2万5千円のチューナーを買い換えるだけで問題を解決することにした。実はデジタル・テレビとかプラズマ・テレビの鮮明な画像を見て、よっぽど無理しようかなと思ったのだが、家にある何百本かのビデオなどを見るには、今の形式の方がいいと判断したからだ。ところが家に帰ってきてから、接続するのにだいぶ暇取ってしまった。取り扱い説明書をどうしても読む気がしないのだ。昔は説明書を読む気力があったのに、最近はまず拒否反応が先に立つ。これが老いるということか。行き当たりばったりやっているうち、なんとか衛星放送を受像できるまでになった。録画もできるようになった。一時は、あきらめて、近くの電気屋さんに来てもらおうか、とまで考えたのだが。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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