「自転車こぐとタイヤに空気」というニュースが今日の「朝日」に載っていた。「新技術の《エアーハブ》は、車輪の回転エネルギーを、車輪の中心にある《ハブ》の内部で、空気ポンプのピストンの往復運動に転換。圧縮空気を小さな専用ホースでチューブに送り、不要な空気は特殊な空気孔で抜いて、標準的な空気圧に保つ」仕掛けという。
考えてみるとそれほど複雑な仕掛けでもなく、今まで誰も実用化を図らなかったことの方が不思議なくらいだ。たぶん今までは、自動車など「より快適なもの」「よりめざましいもの」の方にばかり気が廻って、すでにある「なんでもないもの」に関心が向かわなかったということだろうか。中国製など、より安価な商品との差別化追求から生まれた新技術らしいが、原材料の不足や人件費などのことを考えると、このような差別化がさらに進められることは間違いない。しんどい話ではある。
しかしいろいろ考えさせられるニュースである。つまりことは単に「もの」だけではなく、たとえば人間関係や家族のあり方、延いては社会のあり方まで応用可能なヒントとなりうるのではないか。私たちが日ごろ、すでに「そこにあるもの」として、何の工夫もしないで馴れ合っているものも、ぜんぜん別の角度から、まったく新しい意味付けをすることができるのではないか、ということである。ちょっと飛躍し過ぎかな。
※昨21日、K市から見えられたI氏ご夫妻、私たち夫婦、そして若い二人が近くの中華料理店でお昼に食べたメニュー、思い出のために記録しておく。
前菜、エビのチリソース、ホタテとイカのXO醤炒め、エビ団子と鴨の揚げ物盛り合わせ、里芋と牛肉の煮込み、ワタリガニとブロッコリーのミルク炒め、中華風茶碗蒸フカヒレあんかけ、ハスの葉包みおこわ、デザート、以上九品。私自身は味わうまでの余裕はなかったが、みんなの話だとなかなかの味だったとか。