午後になってようやく『モノディアロゴス』の二回目の校正を終えた。風邪のためあまり頭の回転がよくないままの校正だから、はなはだ心もとない。昨日の「日録」にも、「期待にたがわず」が「期待にそぐわず」と完全に逆の意味になっていたところがあった(訂正済み)。もっともこれは、体調からくる間違いなのか、それとも老化からくる思い違いなのか、微妙なところではあるが。
今回の校正でいちばん迷ったのは、どこまで実名を出すか出さないかに関してであった。たとえば土地の名前、人の名前。特に隠す必要もないなら、変に思わせぶりに伏せるより、実名を出した方がすっきりする箇所がいくつもあった。また他人に関する批判であっても、その人が公的な立場にある場合(有名人である場合も含めて)、やはり実名を出した方がいい場合が何箇所もあった。要は、自らを匿名にする場合も、相手を仮名にする場合も、初めから逃げ腰であるのはみっともないし、卑怯であるということであろう。つまり自分の言葉に責任を持たないで物を言うな*、ということであろう。
さて副題を何としようか、宣伝文句(惹句)をどうしようか、という難題が残っているのですが、どなたかヒントいただけませんか。
「日めくりウェブ人間学」とか何とか……
他人のことだったら気の利いた言葉が思い浮かぶのだが、自分のことだとどうもうまくいきません。どなたか本当に助けてください。
もっとも校正をふくめて、最終的には行路社の楠本さんにすべておまかせできるという安心感がありますが(あれっ、先ほどは助けて、と言ったのでは?)…
私なりに努力しないと…
*文中の太赤字の箇所の処理は、息子・佐々木淳がやったことである。