ブッシュが勝ちそうだ。あれだけの失態を演じながら、またあれだけの犠牲者を出しながら、アメリカ国民はまたブッシュを選ぶのだろう。知ったこっちゃないと言いたいが、選挙の結果がもろ世界情勢に反映するのだから、やり場の無い怒りがこみ上げてくる。
食いすぎ、栄養過多、そして陽気で愛国主義的(愛国的とは違う)なアメリカ人もアホで間抜けだが、そんなブッシュの尻の後を追っかけている小泉を選んでいる日本国民も、それに輪をかけてアホで間抜け。
唯一の救いは、こんな難局を人類は何度も何度も乗り越えてきたという事実だ。現実ってこんなものなんだろう。だからこそ、流れをさかのぼるぐあいに、希望を失わず、絶えず逆らって生きていかなければならないのだろう。
それにしても疲れることだ。
佐々木 孝 について
佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学など他大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、死去(享年79)