疾風怒濤の、と言ったらいいのか、はたまた狂気乱舞の、と表現したらいいのか、ここ何ヶ月か続いたDVDへの変換作業がどうやら今日が最後のようだ。もちろん先ほどの4文字熟語は、それら映画の中に描かれた種々雑多の、そしてピンからキリまでの人間模様を総括しての言葉である。ぜひ見直したい映画も相当数あったが、やたらめったら人を殺したり気違いじみたカーチェイスがこれでもかこれでもかと続くアメリカ映画も混じっていて、見直すはずも無いこんな映画をなぜDVDにするのか、腹立たしく思うこともあった。
ただ一応見てみたあとに変換すると時間がかかるので、ともかくセッティングしてしまう。だから後悔先に立たず、となってしまうのは仕方が無い。ディスクが高価だったらとんだ散財になるところだが、ネットで探したディスクは台湾製で一枚送料込みでも20円にもならないので助かる。
さてそんな闇雲な作業もめでたく完了した。正確には数えていないが、予想を少し越えて約900枚になった。最後の映画は『ヤング・ヒットマン』(原題は Coldblooded、つまり冷血ですな)。マフィアの末端でノミ行為をしている孤独な青年が、ある日ボスに命令されてヒットマン(殺し屋)になる。しかし若い美しい女性と付き合いだして、自分の仕事に疑問を持ち始める、という一種の青春映画である。
あの『ベン・ハー』のチャールトン・へストンが全米ライフル協会の会長だと知ってから、彼の出演映画は見る気もしなくなったが、銃社会のこんな青春にも付き合うつもりは無かったのだが、以前見たときに、まあまあ見てられる、という印象があった。さてもう一度見ることなどあるのだろうか、などとボヤキながら作業を終えた。明日からは蔵書の整理をぼちぼち始めようか。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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