テレビの天気予報によると、北海道では零下20度のところもあったそうで、ダイヤモンド・ダストの映像が流されていた。十勝平野の真ん中に位置する帯広は、毎年旭川と寒さを競っており、そこ生まれた私としては内地のこれしきの寒さにたじろぐわけにはいかないが、しかし年々、寒さが応えるようになってきた。同じ福島県でも、会津や中通りは寒さも積雪も半端じゃなく、そこに住む老人たちの苦労が思いやられる。
午後になって寒さはいくぶん和らいだようなので、昨日休んだ分、散歩をしなければと夜ノ森公園に行った。しかし案の定、こんな日に散歩する人も日向ぼっこをする人もいない。でも最近目に見えて弱ってきた足腰のためには休むわけにもいかず、美子の手を引いていつもの通り丘の上の広いロータリーを一巡し、ついで坂道を下って遠回りするかたちで、駐車場まで戻ってきた。もちろん、その後、ばっぱさんのところにも寄った。
一昨日、美子が被っていたボリビア製の白い毛糸の帽子を見て、自分もほしいと言うので、昨日、実は百円ショップで茶色の毛糸の帽子を買ってやったのだが、今日は被っていない。あまり気に入らなかったのかと思ったが、たんに忘れていただけのようなので、部屋に取りに行ってやった。本当は黒をご所望だったのだが、あいにく茶色しかなく、ちょっと爺さんっぽく見える。本人は気にしていないようなので、まっいいか。
実は今晩、書き出すまでは昨夜、というより今朝方、見た夢について書こうとしていたのだが、覚えていたはずのディテールが思い出せず、あきらめた。書くことに事欠いて夢まで語ろうとしているのかと思われてもなんだが、今朝方見たのは…いや思わせぶりな言い方はやめよう。たぶんそのうち同じもの、もしくは続きを見ると思うので(もちろんその保証はない)、そのとき書くことにしよう。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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