4分クッキング

今日初めて暖かさを感じた。このまま徐々に暖かくなっていって欲しい。
 ホウカンさんが帰り際、「今日も何か話しかけるようなそぶりを見せましたよ」と言う。そうだったら嬉しい。私もつとめて話しかけるのだが、めったに反応しない。ホウカンさんのように屈託なく明るく話しかけたらいいのかも知れない。
 相変わらず美子の食事に手こずっている。ぱくぱく食べてくれないので、口の動きを見ながら、ポタージュスープや野菜ジュース、ときにはアクエリアスの入った吸い飲み二つを交互に、適宜口に運んで呑み込むのを促す。いま口の動きと言ったが、今では美子の口の中の動きを嚥下まで想像できるまでになった。耳が遠くなってきたが、それでも呑み込む時のかすかな音まで聞こえてくるようになった。一念、岩をも通す、です。
 美子の食事の世話に神経を使っているので(?)、自分のための炊事はいっさいせず、ご飯はチンすればいいだけのパックを常食としているが、ときどき無性に麺類が食べたくなる。それも汁とか具ではなく麺そのものを。昨日、いいことを発見した。冷凍庫に買い置きしていた「さぬきうどん」(5食入り、テーブルマーク製)を一食分、時には二食分を内袋のまま皿に載せて500Wで4分ほどチンをする。それを「たっぷり肉味噌」(会津天宝醸造の小さな壜入り)の適量をからませて食べる方法だ。これが実にうまい。ぜひお試しあれ。会津天宝味噌は福島県限定か。もしそうだったら類似品でも結構。今日の四分クッキングでした♬♫

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学など他大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、死去(享年79)
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4分クッキング への2件のフィードバック

  1. 守口 毅 のコメント:

    老年学でまたまた読みたい本教えていただきました。カザルス「鳥の歌」、鶴見俊輔「老いの生きかた」楽しみです。
    美子さん、 兄いの心と両かいなにしっかり支えられていますね。頭が下がります。
    私の老母(93)は判断できることが少なくなってしまいましたが、夕食時にお猪口2杯のお酒だけは何が何でも自分で用意(量は徳利満杯入れてしまったりするのですが・・)するのです。少量とはいえ、後ろ姿は’酒餓鬼’みたいで、昔の母からは想像もできない姿で、呆れるやら哀しいやら・・です。
    きょうは生協の申込日で、珍しく”じゃあじゃあ麺”に目が留まりチェックを入れたら、兄いの4分クッキングで薦めておられたので膝を打ちました。
    お互い、頑張るべし!!

  2. アバター画像 fuji-teivo のコメント:

    毅さん コメントありがとう。あゝそうかそれをジャージャー麺と言うのか。知りませんでした。今度は千切りにしたキュウリと長ネギを添えてみましょう。ありがとう!

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