とうとう競走馬に!

私モノディアロゴスは2016年3月3日、つまり雛祭りの日に北海道新冠(にいかっぷ)町の橋本牧場で生まれた競走馬です。でも雌ではなく牡でーす。調教師は松下武士(栗東)さん、馬主は野嶋祥二さん。でも勝ち星はまだありません。聞くところによると、私と同じ名前のブログを発信している富士貞房(佐々木孝)さんは、私と同じ道産子ということですが、でも彼は足の短い十勝馬で、私はもちろん足の長ーいサラブレッドでーす。ブログの方はどうでもいいですが、どうか皆様、モノディアロゴスの応援お願いいたします。

※天国のウナムーノさんもさぞかしびっくりしていることでしょう。一世紀も前に自分が創案したモノディアロゴス(独対話)という言葉が、遠い北国誕生の競走馬の名前になったのですから。そのうち馬主さんに連絡して、彼の写真でももらいましょうかね。
※※ さっそく橋本牧場にメールしてみましたが、もちろんまだ返事が来ません。万が一返事が来るようでしたら、その時は、今度産まれる仔にフジテイボーという名前はどうですか、と勧めてみるつもり。フジテイボー、どうです競走馬にぴったりの速そうな名前でしょう?(名前だけはね)

★ お気づきかも知れませんが、右の談話室にモノディアロゴス君の馬主さんがお見えになってます。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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とうとう競走馬に! への7件のフィードバック

  1. 阿部修義 のコメント:

     漠然とですが、一つ疑問に思ったことがあります。モノディアロゴスと自分の競走馬に名付けられた馬主の方は、先生のブログの読者だったんでしょうか。そうじゃなくて、馬主さんご自身が考えた名前が、偶然にも先生のブログと同じ名前だったんでしょうか。もともと、モノディアロゴスは2003年4月10日の「改名届」までは「モノダイアローグ」と呼ばれていたわけです。正式に「モノディアロゴス」になったのは2003年4月11日「二〇〇回になりました」からです。もし、後者の方でしたら、その馬主さんはウナムーノの愛読者のはずだと思いますが(笑)

  2. アバター画像 fuji-teivo のコメント:

    だれも馬主さんが読者だったのではなどとは言ってませんよ。しかし西和辞典にも載っていない言葉を自分で考える可能性など確率的にはゼロでしょう。おそらくその馬誕生のころ出た北海道新聞や十勝毎日の私についての記事を読んで、そこからそのヒントを得たのでしょう。いずれにせよ阿部さんの書かれた調子からは、何か私の一人合点のように思われたようで、つまり冷笑されたようで、いささか憮然としてます。

  3. 阿部修義 のコメント:

    貞房先生

     そうだったんですか。その馬主さんは、記事の内容に感動されて、「モノディアロゴス」と名付けたんですね。そういう発想をされた馬主さんが、どんな方なのか想像しています。きっと、劣勢からゴール間際でライバル馬を差すような強い馬になると思います。

  4. アバター画像 fuji-teivo のコメント:

    マドリード在住のPedro Galloさんからのメール。
    Amigo Takashi:
    親愛なる孝君
    ¡Qué alegría lo del caballo! De raza pura del Norte, luchadores de principio a fin, incansables.
    競走馬のニュース,何と嬉しいこと! 北国生まれの純血種は最初から最後まで疲れを知らぬ闘士です。
    Yo a ti te llamo facilmente Takashi y me entiendes enseguida. Pero, ¿entenderá el caballo cuando le llamen Monodiálogos? Que no pierda la carrera por esperar a entender bien.
    私が気安く君を孝君と呼ぶとすぐに応じてくれるが、モノディアロゴス君は名前を呼ばれて分かるんだろうか? でもそんなことに気が散って競争に負けないでもらいたいな。
    Pero enhorabuena por la coincidencia, y si encima te gusta, mejor. Que sigas con tu fuerza equina y mas, como hasta ahora.
    いずれにせよ同じ名前で、しかも君が喜んでいるなら言うことなし。どうかこれまで同様に、さらに馬力を出さんことを。
    Un fuerte abrazo de,
    君に強いハグを送る。
    El pobre Gallo que solo vale para cacarear.
    ただコッココッコ鳴くだけの哀れな雄鶏(gallo)より。

  5. モノディアロゴス馬主 のコメント:

    モノディアロゴスの馬名を付けさせて頂きました馬主です。私は去年にディオスコリダーと言う馬でドバイに遠征したのですが惨敗して… 悔しくて悔しくて… 近い将来に海外のG1レースで勝利することを願い この馬に魂の叫びとの思いを込めてモノディアロゴスと名付けさせて頂きました。偶然のことですが応援して頂き恐縮です。きっと期待に応えてくれることと願っております。

  6. アバター画像 fuji-teivo のコメント:

     馬主さんということは野嶋さんでしょうか。いやー嬉しいですね。初めまして、モノディアロゴスを発信してます佐々木孝またの名を富士貞房と申します。モノディアロゴスを直訳すれば「一人対話」ほどの意味ですが、しかし内実はまさにおっしゃる通り「魂の叫び」という意味になります。これはスペイン語の辞書にも載っていない言葉、スペインの大思想家ミゲル・デ・ウナムーノが作った言葉です。ウナムーノ哲学に心酔してきた小生がブログの名前に借りたものです。もちろん著作権など全く関係のない言葉です。馬主さんにぜひお聞きしたいのは、この言葉に出会ったその経緯ですが、教えていただけませんか。
     将来ドバイなど海外でも活躍が期待されるモノディアロゴス君、その名前に誰しも、とりわけスペイン語圏の人々は強い興味と関心を抱くでしょう。必ずや話題になるはずです。その名の発端がウナムーノ、そして日本におけるその心酔者にあったとすれば、こんな嬉しいこと、光栄なことはありません。今年新年早々、ローマ教皇が「焼き場に立つ少年」の写真を全世界に向けて反核兵器反対の象徴として宣布しましたが、あの凛とした少年の姿とあなた様のモノディアロゴスの雄姿が見事重なることは間違いありません。もうご存知かも知れませんが、その写真とキャプションも不肖私が発信源でした。
     ともあれこうして名乗りを上げていただいたことで、私をはじめこのブログを読むすべての人があなた様の持ち馬モノディアロゴス君に以後絶大の期待を寄せて応援をすることになるでしょう。
     ガンバレ!!!モノディアロゴス!!!
     繰り返しになりますが、最初どこでその名前をお知りになったか、ついでの折にでも教えてくだされば幸いです。よろしくお願いいたします。
     ついでですが、ほんの数日前、執行草舟さん監修で拙著『情熱の哲学 ウナムーノと「生」の闘い』(法政大学出版局)が出版されました。モノディアロゴス君の魂の叫びを知る絶好の手引きですので、送り先を教えていただければ喜んで献呈いたします。

  7. モノディアロゴス馬主 のコメント:

    佐々木様こんばんは。野嶋です。
    まず、愚息が幼少期よりサッカーが大好きで、特にスペインリーグに興味がありました。その影響で現在は大学でスペイン語を専攻しております。彼の影響で私もスペインに興味を持っており、愚息とともに馬名をよくスペイン語にて考えております。
    悔しかった想いを忘れ無い様に 魂の叫び とスペイン語で命名したいと思い 私がネットで調べていると、とあるスペインの方がモノディアロゴスと訳されておりました。それが この言葉に出会った経緯です。
    余談になりますが、深い意味も知らない浅学の私が この言葉に強くひかれ、この愛馬には他の馬名を付ける予定でしたが モノディアロゴスとなりました。非科学的な話ですが運命だったと思っています。
    またまた余談になりますが、馬名登録には由来が必要で、本来の由来である魂の叫びで申請したのですが、訳せない。との理由で却下され 仕方なく対話に変更致しました。
    佐々木様のご活躍をお祈り致しております。

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