満願成就まで頑張る?

別にお百度参りを意識したわけではないが、例の豆本歌集百冊を越えた。直接手渡したり郵送したものだけでも百冊を越え、今机側の紙袋には、…そう20冊はあるか。
 今日町に出たついでに、と言うよりそれがメーンだったが、百円ショップで材料を仕入れてきた。先日も呼びかけにさっそく応えて豆本作りを始めるという昔の教え子に、糊つきのすぐ貼れる可愛い布地が百円ショップにありますよ、と教えたはいいが、実はそれ、便利ではあるがハサミの刃先や手にベタベタくっついて意外と扱いにくい。むしろそのコーナーにある色とりどりの「カットクロス」を木工ボンドで貼り合わせた方がずっと簡単。
 いくつ作るつもり? 実は止めるタイミングが分からない。小刻みの時間なら、たとえば隣りの部屋でヘルパーさんたちが美子の入浴サービスをしてくれている待ち時間などに4、5冊できてしまう。つまり所在無い時間のつぶし方にもってこいの作業なのだ。ならば思い切って弁慶の真似をして千本(冊)満願を目指そうか(まさか!)
 このブログを読んでくださっている方には失礼な言い方かもしれないが、あまり反応の見えないこんなブログを書くより、お手元に豆本を届けた方が効果的(?)ではないか、との思いで作り続けてきた。それでアベノアホマロたちの愚挙を止めることはできないが、しかしデモに参加もできないで切歯扼腕してるより、精神衛生にはいいはずだ。そうだアベノアホマロ退陣まで作り続けよう!とにかく北は稚内、南は沖縄まで送ったわが豆本、小さな時限爆弾のように悲願成就までどうか赤く点滅しておくれ!
 話は例のようにがらりと変わるが、今日待望の、小さな犬のぬいぐるみが二つアマゾンから届いた。一つは電池を入れると、こちらの声を即座に返してくれる不思議なワンちゃん。今さら詮無い話だが、これ美子がまだ声を出せるときに買ってやればよかったのだが、残念、今じゃ無理。それでこれは先日、大事に飼っていたインコに死なれたばかりの愛のために注文した。
 もう一つは思ったより小さいし、しゃべりも吼えもしないただのぬいぐるみだが、美子の顔の側にならべて寝かせるために買った。一昨日だったか、いま美子が枕カバーにしているバスタオルのワンちゃんの顔が、というよりそのつぶらな瞳が実に可愛いので、美子の添い寝用にぬいぐるみを買おう、ととつぜん思ったのだ。
 昔可愛がっていたダックスフントのクッキーちゃんとは顔も形も似ていないトイプードルだが、少なくとも同系色なので、さっそくクッキーと命名しいつも美子の顔の左隣りに寝てもらうことにした。下手に大きなものより、高さ15センチほどのこのワンちゃんでよかった。美子の頭と同じくらいの大きさのワンちゃんが並んで寝ていると、なんだか生々しい感じがしたかも。

※ 追記
 今朝だったかの「朝日」の社説、久しぶりのヒット作。つまり自衛隊は違憲だから憲法を改正すべき、と言うアベノアホマロたちの言い草を痛烈に批判したもの。私だったら、古典的な例だが、現在の温度が気に食わない、といって寒暖計の目盛りを書き換えろ、という本末転倒・バカ丸出しの論法とでも言おうか。
※ 再追記
 アベノバカマロからアベノアホマロに換えました。言うまでもなく、彼は筋金入りの右翼思想の持ち主というより、これまで再三繰り返してきたように、単なるカッコマンなので、その軽薄さを表すにはアホマロの方がいいと判断しての改名どす。でも硬骨漢の独裁者より意志軟弱な独裁者の方がはるかに危険であるのも、これまた事実どすえ。(7日、朝記)

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学など他大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、死去(享年79)
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満願成就まで頑張る? への2件のフィードバック

  1. 中戸 智子 のコメント:

     初めてメールします。28年位昔先生に静岡の大学でお世話になりました。
     最近たまたま横浜でスペイン語関係の勉強会で知りあった清泉出身の女性から 戸門先生の数年前の訃報を聞き かなりびっくりしてしまい 普段昔のことなんて一切思い出さないのに色々気になりだして それで先生のこのblogにたどり着いた次第で
    す。
     当時全く劣等生でしたが、10年位前からスペイン語勉強またしていて 現在仕事が運送会社の海外引越部でたまにちょっとスペイン語を使います。
     現在横浜市に住んでますが、スペイン人は少ないですが ラテンアメリカ出身者が結構多いので ちょっとボランティアでも関わらせてもらうことがあります。
     もちろんまだまだ勉強中ですが。
     先生 ご健闘をお祈りしてます!

  2. アバター画像 fuji-teivo のコメント:

    中戸智子さん
     書き込み拝見。28年前の私の学生さんでしたか。記憶減退で過去はすべて薄明の中ですが、でも私のこと覚えていてくださったとは嬉しいことです。戸門先生は本当に惜しい若死にでした。静岡時代、彼とはいつも意気投合していろんな楽しいことをする事が出来ました。
     奥様とは今も時おり連絡しあっています。
     あなたもどうぞお元気にご活躍ください。スペイン語・スペイン研究で何かお役に立つことがあればご遠慮なく。
     被災体験のスペイン語版”Fukushima Vivir el desastre”がスペインで出ましたし、昨年、彩流社というところから『スペイン文化入門』も出ましたので、お役に立てれば幸いです。また何かあればメールでどうぞ。

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