どういう風の吹き回しか、もちろん寒くなってきたことが第一の理由だろうが、またミルクたちが二階で寝るようになった。以前愛用した段ボールのベッドに二匹で抱き合って寝ている。捕まえて蚤取りすることができないので、また部屋の中に蚤が増えるかな、と心配していたら、どうも杞憂に終わりそうだ。それにしても分からないのは、今までどうして猫につく蚤があれだけの猛威をふるったのか、ということである。今でも、ミルクの背中を櫛で梳くと、たちどころに五、六匹は捕まると思うが、部屋の中に落ちるというのではなく、おそらくは背中にしがみついているのであろう。もう少し猫たちが警戒しなくなったら、ぜひとも蚤退治のスプレーをかけてやりたいのだが。
ところで、下の縁側の猫の出入り口で、どうして猫のくせにするりと入ってこないのだろう、と不思議に思っていたのだが、よく見てみると理由は簡単だった。つまり外から入る際、背伸びしてやっとの位置に入口があるので、するりと抜けるわけには行かなかったのだ。だから今日の午後、古材を利用して、外に台を作ってやった。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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