隣家との西手の境に植えてある10本近くの木(ひば?)が、隣家の物置に覆い被さり、それでなくても何の役にも立たない木なので、「シルバー人材センター」に伐採ならびに整理方を頼んでいた。本当は今朝八時半から作業に入るはずだったが、あいにく前夜からの小雨。雨が止んだら来るのだろうとのんびり待っていたら、昼過ぎに二人のおじさんが軽トラックでやってきた。そのころは雨が止んではいたが、枝にたっぷり雨水をふくんでいるので、作業は明日にしてもらうことにした。感じのいいおじさんたちで、年齢はいくつくらいだろう。彼らを実際「おじさん」と呼んだのだが、果たしてどのくらい歳の差があるのか分からない。もしかすると自分と同じくらいかも知れない。今まで学生たちを相手にしてきたから、というわけでもないだろうが、どうも自分はある年代から上の人たちの正確な年齢を推測することが不得手である。べつだん自分を若い人の側に置こうとしているわけでもないのに、たいていは自分より年齢が低い人をも、年上に見てしまう傾向がある。
こういう仕事が多いの、と聞いてみたら、そう、掃除に近い仕事ばっかり、と言う。もしかするとしばらく前までは植木職人として、「まともな」庭仕事をやっていた人かも知れない。そのうちの一人は、玄関脇にかかっていた「横笛の会」の看板を見て、「俺も横笛作るの」と言う。作るだけで吹かないのかどうか。明日来たとき聞いてみよう。ともかく、遊んでないで仕事をしようとしているのは偉いな、と思う。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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