今日はシルバー・センターのおじさんたちの通算三日目の作業。いよいよ目隠しの設置。十時のお茶のあと、おじさんの一人と一緒に、六号線沿いにある金物屋さんのスズトヨでビニール板、ついでカインズ・ホームで板を購入。つまりビニール板の色などお客さんに選定してもらった方がいいからというわけである。ところでスズトヨは昔朝日公園側にあった鈴木金物店が六号線に出した店らしい。かなり大きな敷地を持つ専門店だが、それでもこの不景気のため現在は半分をパチンコ屋に貸しているそうだ。
目隠しの設置と平行して、庭に砂利を入れる作業もあった。軽トラのダンプカーで三杯くらいの砂利を入れ、まるで京都の石庭のような(まさか!)立派な、風情のある庭が出来上がった。予想をはるかに越える出来栄えである。
しかしもっとも感心したのは、作業のおじさんたちの実に見事な仕事っぷり、楽しそうな仕事の進め方、そして徹底したプロ根性である。そして彼らの技術を根底で支えているもの、結局それは彼らの誠実な人柄であろう。たとえば同じ仕事をどこかの工務店に頼んだとしたら、親方は指図だけ、後は若い者が実際の仕事をして、出来栄えはそれほどでもなくとも、相当のお金を払う、ということにもなりかねない。
今日はまた屋根瓦の見積もりに来てもらった。昨年お世話になったY工務店の紹介で来たその瓦屋さんのまたなんと朴訥で礼儀正しい職人さんだこと! この町の職人さんたちがこんなにも感じがよく、穏やかで誠実な人たちであることは実に驚異的である。この町で余生を送ることができるのは、実に幸運と言わなければなるまい。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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