今夜はミルクとココア、籐椅子の上で背中合わせに仲良く寝ているが、昨夜はココアは机の下の段ボールの箱で、そしてミルクは寒いのに、下の板の間の棚の上に置いたズック鞄の上で寝たようだ。猫の行動は気まぐれで分かりかねる。しかしいずれにせよ、寒さ到来とともに、二匹とも家の中で寝るようになったので安心。
 それにしてもココアはどうしてああ喧嘩好きなのだろう。昨日も、白黒のかなり大きな猫とやっていた。その猫が根負けしたのか他所に行こうとているのに、身を低くかがめて追跡していくのを、たまたま二階から見ていた。鼻の横の傷もようやくなりかけているというのに。
 ところで昼前、先日の電気工事(庭の常夜灯、玄関から旧棟二階までのインターホンの配線など)の請求書を持ってT電気の若奥さんが来られた。帰りしなにいつぞやはKがお世話になりました、と言う。工事に来たおじいちゃんとの話で、私たちが昔Kちゃんと仲良くしていたことが伝わったのであろう。実際、小さいころのKちゃんはいつもバッパさんの相手をしてくれ、私たちが帰省したおりには私たちとも仲良く遊んでくれた。もう21歳になり、東京で「修行」しているという。おじいちゃんの話だと「ヘソを出している」ということだが、今風のヘソ出しルックで頑張っているということだろう。気立てのいい可愛い子だった。ところで今日の若奥さんはそのKちゃんの叔母に当たる人である。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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