今日のお昼過ぎ、ちょうど昼食を食べようとしたとき、かなり大きな地震があった。とりあえず美子の側に行き、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と手を握ってやったら、別に怖がりもしなかった。以前なら地震を異常なまでに怖がっていたことを思うと、この事態を喜んでばかりいられないのかも知れない。ともあれ速報によれば浜通り地方は震度5弱だったそうだが、どこにも被害が出なかったのはなによりである。
さっそくお見舞いのメールが名古屋のH君、東京のH. Aさんから届いた。ということは地震速報は全国に向けて送られたのだろうか。それにしても以前と比べて地震の回数が多くなった気がする。
地震とはまったく関係ないと思うが、今日のバッパさん、かなり頭が混乱していて、訪ねてくるはずも無い従妹の来訪を言い張って、だれも来ていないよ、となんど言い聞かせても承知しなかった。ボケがかなり進んだのだろうか。これが一過性のものであることを祈るしかない。
美子も、半年以上、大の方の粗相が無かったのに、夕食前しくじってしまった。失敗の自覚があるのが救いといえば救い。こういう事態にもあわてず、狼狽しないようにならなければだめだろう。毎日の平安が、まるで薄氷の上のように頼りないものであることを、久方ぶりに実感させられた一日であった。自分に対しても、美子に言った言葉を繰り返そう。ダイジョウブ、ダイジョウブ!
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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