一週間ばかり、まるで手足をもがれたような、いや舌を抜かれたような不自由さを味わってきた。地震とあの憎っき原発事故のせいではあるが、その不自由感は、しかしそうした災害そのもののためというより、それによって引き起こされた(と思った)インターネット事故のせいである。つまり恥をさらすことになるが、インータネットそのものについての無知のため、インターネットが繋がらないのはNTTのどこかの中継所が破壊されたためと思い込んでいたのだが、実は単純な接続事故だったことが分かったのである。
その単純なミスに気がついたのは、今日、地元出身で今は東京在住の友人■さんや、私のHPの世話をしてくれている■などとの電話の際、固定電話が繋がっているのにインターネットが繋がっていないというのはおかしいよ、との指摘を受けたからである。いそいで点検。するとハブの電源が切れていたことが判明。パソコンの初期画面(?)が映っていたことや、ハブと同じコンセントに繋がっているラジオが鳴っているので気づかなかったのだが、実はハブの電源が入っていなかったのである。おかげで一週間無駄にしてしまった。なんともお粗末な顛末なり。
それはともかく地震・津波の被害ばかりでなく、原発から20数キロのわが南相馬市の半分は屋内退避指定の地域。幸いわが家は家屋倒壊を免れて電気も水道も通る地域ではあるが、その地域の三万ばかりの住民のうち、八割は県内の30キロ圏外の地域や、新潟など他県の避難所に自主避難してしまい(その避難は今も続いている)、いまやわが家の周囲は音もなく無人の境と化している。この現況についても、つまり私が避難より屋内退避を選んで逼塞している理由……いやいやそんなことより、この見放されかかっている町の中でこの一週間溜まりにたまった怒りや抗議、はたまた嗟嘆の声など、これから徐々に吐き出していくつもりである。覚悟めされよ!
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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Sさん、管理運営ありがとうございます。
わたくしも気が気ではなく、どうか無事でいてくださいと、ひたすら祈っております。
先生ご一家、皆さん自宅でご無事だそうです!
3月10日「無用の心配」のコメント欄に報告があります。
Sさん、管理運営お疲れ様です。
佐々木先生の愛読者ですが、下記サイトによるとご家族共にご無事とのことで何よりです。
http://japan.person-finder.appspot.com/view?id=japan.person-finder.appspot.com%2Fperson.2801549
佐々木先生,ご一家無事とのこと。ホッとしております。
老人ホームのお母様のことが気がかりですが。
避難中とのこと,必要な物などございましたら,遠慮なくご連絡下さい。公的輸送手段が復旧次第,お送りいたします。
テレビで南相馬市の悲惨な映像を見て絶句……。
このサイトでご家族皆様がご無事と分かり、やっと安心できました。
とにかく良かった~の一言に尽きます。
「第一声!」しかと聞き届けました。
わたくしに何かできることがございましたら何なりとお申し付け下さい。
先生ご家族みなさま、ご無事でほんとうに良かったです、
これからも大変なことが続くと思われますが
できることがあれば何なりとお知らせくださいませ。
モノディアロゴスはますます貴重な場所になります。
わたしの方でもリンクさせていただいても
よろしいでしょうか。