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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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ブログで、先生がよく繰り返えし使われていたCMの文句を思い出しました。
「亭主元気で留守がいい。」
この言葉を美子奥様は本当に理解できなかったと先生はよく述懐されていました。ちょっと調べてみたら、1986年にテレビのCMで放映されていた大日本除虫菊株式会社からのものらしい。その年の流行語にもなっていたので、世間一般の家庭の主婦が賛同し、そこから広まっていったことは間違いなさそうである。
先生は、この文句を理解できない奥様のことを事あるごとに自慢されていた。この一事をみてもご夫妻がいかに仲が良かったか推察される。一事が万事である。奥様がご病気を発症されてからも、先生は実に献身的に日々の介護に徹せられた。ふと、中国由来の「久敬」という言葉を思い出しました。これはお付き合いを重ねるたびに相手に尊敬の念を感じさせる人格者のことをいうそうですが、その根底には平凡なことを非凡にできるお人柄によるものなのでしょう。先生ご夫妻は、まさに「久敬」の間柄だった、と岩本さんの記事を拝読して、ご逝去されて三か月、「久敬」の重みを改めて感じています。
阿部様、父が帰天し、愚息がモノディアロゴスの墓守となりましたが、変わらずお言葉をお寄せいただき、感謝に堪えません。「久敬」とは論語に由来する熟語であることを初めて知りました。このような恐れ多い言葉で、父を敬して下さり、感無量です。「亭主元気で留守がいい」のCMが流されたのは86年で、ちょうど静岡時代、父にとっては常葉大学に新設されたスペイン語学科の草創に心魂を傾けた時期でした。母にとりましても、まったくの新天地・静岡で夫婦の絆がさらに深まった時期だったと思います。公にはしない母の境遇を考えると、母の「“亭主元気で留守がいい”が理解できない」というのは、父に対する母の筆舌に尽くしがたい信頼と愛の深さの表れであり、父も入院前夜まで、そうした母の哀しみを思い、涙していました。