入院前日の言葉(2018年12月16日主日)

【その1】

お早う!
 私との関係が断ち切られるのを覚悟で、という書き出しのあなたの最後通牒じみたメールが、入院直前の私に少々刺激の強いメッセージであったことは事実です。
 しかしありきたりの励ましでなく真剣に私のことを思っての忠告であることは全く疑ってません、今も。
 シスター松本姉妹の場合、近藤誠「先生」の本に共鳴されての忠告のようでした。私はその「先生」の本を見たことも読んだこともありませんが、しかし思うのは、この種の「先生」は時おり一方的な主張をしているということです。今回の場合で言うと、抗がん剤は「悪」の権化にされ、放置した場合の都合のいい実例を列挙します。その方が「売れる」からです。悪魔の薬とされたステロイドの場合もそうですが、真実はその中間にあると思います。つまり的確かつ賢明な使用によって最善の結果を得ることもあるということです。
 長々と自説を展開するのはここまで。ともかくあなたが心から良かれと思ってのメッセージであったこと、改めて感謝します。あなたが真剣に「薬害」と闘っていること、大いに評価します。ただ「反抗がん剤」の使徒ではなく、現在の行き過ぎた薬害への注意喚起・警告をする「賢者」であってください。「使徒」ならあなたの「先生」のように「反核」運動の使徒になりましょう。「核利用」はどこまで行っても悪なのですから。
 さて明日から入院、年越し・正月は病院で迎えるでしょう。昨晩は美子を囲んで家族会議をし、家族の結束を固めました。

 さてこのメール、最後まで読んでいただけたでしょうか。もしも異論が無かったら、今度は純粋に(?)励ましのメッセージお願いします。

【その2】

近藤誠のことは了解。しかし物書きが注意しなければならないのは、自説が意に反して極端化されて伝わっていくことに責任を持たなければなりません。特に命にかかわることは。彼の本で混乱が起きていることは間違いないようです。
 原発事故のあと、小出助教も参議院の集会で馬鹿な政治家たちを脅すために、福島県全体を放棄しなければならない事態なのです、と涙ながらに訴えているテレビをたまたま見ましたが、そのおかげで多くの人が動揺し故郷を捨てました。
 小出にしろ近藤にしろ、その善意を疑いませんが読者に対して自説を主張する以上のエネルギーを使って真意を飽かずに延べ伝える義務があります
 ともかく近藤誠については、私に似ているそうですがとんだ迷惑です。彼についてはこれ以上話したくありません。宜しく。

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