テレビに対するボヤキ三連発

お彼岸だからというわけではないが、テレビに関して日頃から言いたいことがあるので、この機会に言わせてもらおう。
 まずは先日の大相撲千秋楽。人気が下降線をたどっていることには同情するが、かといって千秋楽の画面はとんだ茶番。優勝した武蔵丸を放っておいて、なんですか貴乃花に対するあの異常なまでの入れ込みようは。NHKだけでなく民報各社もまったく同じ報道のしかた。読売の社長は稽古総見(?)のとき土俵に上がらなかった貴乃花を痛烈に批判していたけど、その後どうなった? 成績出せばそれでいいのかな?それにしても大相撲がここまで低迷しているおおもとの原因は、貴乃花の親父さん(昔は好きだったけど)の部屋が馬鹿でかくなったことが大きいんじゃない?そんなことより、二場所か三場所連続して休場の横綱は引退さすべきでないかな。長い休みを何で美談に仕立ててしまう? 全然「感動」しないよ。
 次は黒柳徹子、言って悪いけど、ここ数年、歯の噛み合わせが悪いのか、物凄く歯切れが悪い。いや、そんなことより、彼女、相手の話をほとんど聞かない。これインタビュアーとしての基本のところで間違ってない? 長寿番組はいいけれど、もう限界を越えている。飢餓に苦しむアフリカ諸国などへの、あれ何の大使だったかな、やたら派手な衣装を着て、向こうの人もびっくりするんじゃない? 特にお腹の空いた人にはどう映るかな?ついでにもう一人アグネス・チャン。ユニセフ大使はいいけど、あの人の講演料、物凄く高く、ありがたいお話の後に聴衆が入り口で寄付するというのが通常の儀式だけど、彼女の下らない話を聞く代わり、はじめからその何十万(いや何百万かな?)の講演料を寄付した方がいいんじゃない?
 最後に久米宏。なんでしょ、あのへらへら笑い。彼は自信がないのを誤魔化すのがとてもお上手。でもたいていの人にはそれが透けて見えるんだなー。彼が一番へらへらするのは、相手が外国人の場合。語学ができなくっても全然かまわないんだけど、彼には物凄いコンプレックスになっているのか、意味のないへらへら笑いの連続。見ているこちらまで落ち着かなくなってしまう。それに横にいる色白の美女、なんか変な感じ。旦那の勇み足を軽ーくたしなめる愛人みたい。あれ目が悪いの? だったらコンタクトレンズなり眼鏡をかけるなりしないと誤解されちゃうよ。
 まっ、そんなことどうでもいいか。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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