どうして丹下左膳に行き着いたのか。そうだ、最初は何気なく「相馬藩」のことをヤフーで検索したんだっけ。そこで左膳が中村藩士であることを初めて知ったのである。もっとも映画その他で有名になったストーリーの主舞台は相馬ではなく、江戸とか日光(柳生藩?)とかだと思うが、ただ出身藩が相馬中村だったとは驚いた。林不忘の小説で人気が出、1928年から1966年まで合計34回も映画化されたそうだ。主演俳優には嵐長三郎(のちの嵐寛寿郎)大河内伝次郎、月形龍之介、坂東妻三郎、水島道太郎、そして丹波哲郎、中村錦之助がいる。いちばんのはまり役は大河内伝次郎らしく、なんと 16回も演じている。
実は左膳の映画を見たかどうかさえはっきりしていない。もともとチャンバラ映画はあまり見なかった。もちろん原作など読んだこともないが、なんだか読みたくなってきて、古本屋に『丹下左膳・魔像』という不忘の本を注文してしまった。さていざ届いても本当に読む気があるのかどうか。たしか下の本棚のどこかに、立川文庫の復刻版で『猿飛佐助』があるのだが、それも読んでいない。しかし昔、読まないまでも想像世界の片隅に確かに存在した剣士や忍者たち(そうだ、佐助以外にも霧隠才蔵がいたっけ)に会いたい気もする。
ところで左膳て、実在した人物なの?
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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