今日も少しずつ「モノディアロゴス」を「作品集」に移した。もしかしてほかに何かいい方法があるのかも知れないが、一回分ずつ登録するやり方だから意外と時間がかかる。ときどき読み返すこともあり、書いたときのことが、なぜか遠い昔のような気がしてくる。今日は昨年十二月三十一日のところまで来た。もうすぐで半分ということか。変な話だが、連日千字の文章を書くことにそれなりに頑張っていたことが懐かしく思われるのだ。そうだ、やはり活字にして残そう。それも誤字脱字以外はいっさい変更しないで一年分をそっくりそのままの形で本にしよう。
 最後の部分をいつもの通り、プリントアウトして数人の愛読者(?)に送った。そのうちの一人、K市のCおばさんから今日の午後電話があった。モノディアロゴスを楽しみにしていた人に、今回の擱筆は寂しいことらしい。それはこちらも同じこと。なにか新しい目標を設定しないと、この寂しさからは逃れられないようだ。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学など他大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、死去(享年79)
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