午後■が訪ねてきた。遊びに来ないか、というこちらの誘いに即座に応じてくれたのが嬉しい。15歳という若さゆえ、というより天性の素質だろう。この日録を読んでいるかも知れないので、あからさまに褒めると照れるだろうが、近頃こんな素直な若い人を見るのは稀有のことである。高校一年生ということだが、このまま伸びていったら、と思うとこちらまで楽しくなる。ともかく三歳の時からパソコンをいじってきたというだけあって、今ではインストラクターになれる資格じゅうぶんというところ。私のホームページも、ニフティーでは11月までしかサービスしないそうなので、新しいページを作るか引越しするかしなければならなくなるが、■がいるのでぜんぜん安心である。
この小さな町でこれから楽しいことをしていこうよ、ということで意気投合した。彼の父親はまだ40台半ばということだから、私は彼のお爺さんと言ってもおかしくないのだが、彼と話し合っていると、こちらまで若さが戻ってくるようだ。パソコンはあくまでコミュニケーションの手段であり、大事なのは人と人との出会いなのだから、たとえば仲間を募ってフォルクローレのグループなど作るのもいいよね、などとそそのかしている。今まで二つの大学でグループ結成に手を貸したが、この町でもひとつやってみるか。それに川俣は日本のフォルクローレのメッカなんだから。すぐ近くに若い友人ができて、あゝ今日はいい日だった。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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