こんなに雨の日が続いたという記憶はあまりない。いったいいつまで降り続くのだろう。南の方ではもう梅雨明けらしいが、みちのくはまだのようだ。昨晩、寝る前にかなり大きな地震があった。先に寝ていた美子が起き出すかな、と思ったが、気づかなかったようだ。
 朝のニュースで、宮城県北部にかなりの被害が出たと言っている。しかしこちらではその時間はあまり大き揺れは感じなかった。昨夜の方が大きかった。しかし被害はさらに増え続けたようだ。このところ東北に地震が多くなった。漠然と自然災害の少ないところと思っていたが、地震に関してはそうではなさそうだ。大雨と地震のダブルパンチを受けた被害地の人たちは可哀想だ。
 夕方めずらしく淳からメールが入っていた。体調はもどったらしい。窮屈に不器用に生きているなあ、と思うが、彼自身の問題だからこちらからは何もできない。ともかく楽しく元気にやってほしい。
 S先生とI先生が31日に一泊予定で遊びに来ることが決まった。そのころ、天気がよくなってくれないかな。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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