この天気で頭の中まで梅雨空、というより土砂降り。こういうときは体を動かす方がいい。それで物置みたいになっていた階下を少し人間の住む場所にしようと、午後、まずは障子を張り替え、18-24畳分に有効なバルサンを焚いた。猫ちゃんたちがびっくりしたが、外は雨なので二階まで駆け上がってきた。お客さんが来ても応対できるスペースにするつもり。暑いときは(あゝ本当に来るのでしょうか、そんな暑い日が)ひんやりした仏間で昼寝もできるように。
 「民報サロン」の締め切りが近づいた。いつもぎりぎりになってしか書き出さないという悪い癖は、一年間モノディアロゴスで鍛えたのにそのまんまである。だが夜になって書き出したら、さすが一年間の鍛錬が実って、一挙に書けそう。今度は筆が滑り過ぎないよう注意しなければ。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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