昨日のスポット天気予報で、原町は絶対に晴れマークだったのに、今日は一日中曇り、ときどき雨。どうなっているのだろう。二階縁側、下の縁側(こちらはバッパさんの干し物)が満艦飾なのがどうにもうっつぁし(うっとうしい)ので、昨日量販店に行って乾燥機つきの洗濯機を購入したのが、今日の午後配達された。今までのものの二倍はある各種スイッチに恐れをなしている。ちょっと前なら説明書など見ないでなんとかいじっているうち、大抵の機械は使えるようになったが、このごろは説明書見るだけで眼がくらんで、うんざりしてしまう。これが歳を取るということなんだろうな、と思うと、またうんざり。
 夕食後、巨人の勝ち戦を見るのも癪なので、久しぶりにビデオ映画でも見ようか、ということになり、『愛と精霊の家』というものを大して期待しないで見始めたのだが、これがなかなかいい映画だった。メリル・ストリープがよかった。それからあの怖いアメリカ映画、つまりカーク・ダグラスの息子マイク(?)が浮気して、相手の女から物凄い復讐を受ける映画に出たあの女優もなかなか良かった。スペイン映画で舞台は南米のどこかの国なのだが使われている言葉は英語という映画で、久しぶりに重い主題の、腹にずしーんと響く映画だった。このごろのアメリカ映画はいっさい見る気がしないが、たまにはこういう映画もいいものだ。でも見終わってたいへん疲れてしまった。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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