数日前から、右後頭部がときどき痛む。それも思わぬ時の一瞬の痛みなのだ。気にはなるが、たとえば頭の中からの痛みではない。だから偏頭痛のような、脳みその痛み(脳みそが痛むのではないかな)ではない。それなら何の痛みか。どちらかと言えば、頭の内部でも頭蓋骨でもなく、あえて言うなら表皮部分なのだ。でもどこかにぶつけた記憶もない。指でなぞってみても、はっきりここが痛いと特定できるわけでもない。それなのに、たとえばカーテンを閉めようとして、柔らかい布地がふわっと頭をかすめただけなのに、思わず「痛いっ!」と言ってしまうほどの痛さを感じる時もあるのだ。
さて今日の昼寝のとき、やっとその痛さの理由が判明した。半覚半睡の、つまり夢の入り口付近での寝返りの瞬間、後頭部をベッドの頭部の硬い飾り板(?)にぶつけた。そうだ、ちょうどこの高さで後頭部がその板に当たる。そう言えば数日前、明け方の夢の中で何かが後頭部に「痛さを与えた」ような記憶がぼんやり蘇ってきた。あゝあの時、寝返りを打った瞬間、右後頭部をぶつけたのだ。
そう分かってから、いつの間にか痛さを感じなくなった。今回の痛さは単純な打撲だったが、でもこれからは理由の分からぬ痛さなどますます増えていくのは間違いない。たとえば指を曲げるときに感じる突然の痛み。仕方ないよなー、油が切れかかってるんだから。
リューマチ、痛風……そう言えば敬愛するルイス・ビーベスも若いのに痛風に苦しんでいたらしい。ところでリューマチと痛風、どう違う?同じもの?いやいや調べる気もないけど。
ところで先ほど「半覚半睡」などと書いてしまったが、辞書を調べてもそんな言葉はない。でも今まで何回も使った言葉だぞ。おかしいな。なかなかいい言葉なんだけどな。流行らせようか。
-
※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
キーワード検索
投稿アーカイブ