[番外編] 二人の娘(長女と長男の嫁)へのメール

いやーまいりました。ココアの風邪が治りかけたと思ったら、予想通り今度はミルクが咳をしだしました。今までだったら放っておいたのですが、ココアの風邪がいままでになく重かったので、かかり始めに注射を打ってもらった方がいいと判断して、獣医さんに連れていきました。そこまではよかったのですが、注射のとき、ミルクがパニックになってキャリーケースから跳び出し、ガラス戸にぶつかるは机の上に跳びあがるは、の大暴れ。最後は部屋の片隅に逃げ込んだのを、しばらくそのままにして、落ち着いたところをやっと獣医さんが捕まえました。その際、獣医さんも手の甲を引っかかれましたが、私の方は上唇の上をちょっと深く引っかかれてしまいました。
 獣医さんに消毒してもらい絆創膏を貼ったのですが、化膿するといけないので、病院に行って抗生物質をもらった方がいいと言われ、帰りがけにかかりつけの石原クリニックに行き、消毒してもらい、薬をもらいました。猫は小さいながらパニックになると、ほんと猛獣です。
 とんだ災難でしたが、引っかかれたのが眼でなくて不幸中の幸いと思うことにしました。お医者さんの話だと、傷跡は残らないそうです(残っても別段この歳?になってどうでもいいって感じですが)。ミルクは、その後すっかり落ち着いて、いまキャリーケースの中で寝ています。あっ、それからココアの方ですが、だいぶ良くなったようで、ソファーの上で、これまた爆睡してます。
 あなたたちも風邪には注意してください。パパもママも、明日インフルエンザの予防注射をしてもらうつもり。
 とんだ災難続きの午後でした。でも今晩のスペイン語教室は休みませんよ。口の上に絆創膏を貼ったまま頑張るつもり。
 なーんて書きましたが、大丈夫ですから心配ありませんよ。写真添付しました(「家族のアルバム」の最後でも見れます)。ではまた。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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