あゝ無性に腹が立つ

久しぶりにビールが飲みたくなった。幸い、ベッド脇の薄暗いところに缶ビールが何缶かあることを思い出した。いつもの発泡酒と違いまっせ。先日、Sさんが差し入れてくださった「プレミアム・モルツ」でっせ。
 それを飲んでいるうちなんだか無性に腹が立ってきた。ここ数日、本体でも脇のコメント欄でも、本音でしゃべっているのに、2、3の、いやはっきり言いますと二人の人が、さっそく私の言いたいことを察して反応してくださったけれど、あとの300何人かの(いやーこんな数字なんてもともと架空の、何の意味もない数字だということをとっくに知っておくべきだった)、シラーっと無視を決め込んでいる。
 あゝそうか、300何人なんてもともといなかったのか、こちらが勝手に思い過ごしていたのか。だったらその数字に文句言ってもだれも傷つけることにはならないわけだ。だったら思い切って言おう、なんだかみーんなアホらしくなってきた。やーめた。万が一、明日気を取り直して書くとしても、そんなシラーっと白を切ってるやつらのために書くんじゃねえよ。ひたすら私と美子がなんとか生き続けるために書くよ。
 何っ!何を血迷ってるかって? 血迷ってなんかいねーよ、ここにいま書いてること明日になって取り消しなんざしませんよ。何っ? そんなやつの書くものなんかもう見たくも読みたくもないって? あゝ結構毛だらけ猫灰だらけ、明日からもう来なくていいよ。ゼロから出発しまっせ。ついでだから、こんなアクセス数を記録する装置なんかはずしてもらいまっせ。その方がよっぽどサッパリするわ。あーあ、ほんとアホらしい! さ、ションベンして寝よっと。あばよ、おととい来やがれ、いや来なくていいよっ!

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学など他大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、死去(享年79)
カテゴリー: モノディアロゴス パーマリンク

あゝ無性に腹が立つ への1件のコメント

  1. 松下 伸 のコメント:

    何回か送信しました。
    なぜか?届きません・・
    私のボロパソコンのせいか
    あきらめてました。
    これも届くかどうか・・
    一言。「ご案じないよう」
    見てます。聞いてます。考えてます。
                   梁塵

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